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2017年5月 8日 (月)

三十五 日本へ!

 さあ、夏休み。私は四年間のうち、何度か日本へ一時帰国したが、一年目の帰国ほど新鮮で感動に満ちた時はない。再び色々な衝撃を受けるのは完全に帰国した後であるが、旅行とは違う、ガッツリ海外で暮らした後の日本に感じることは信じられないくらいに大きかった。

 感じることも大きければ、時差ボケもまた大きい。ちょっと二週間旅行してきた時なんかとは訳が違う。不思議なことに、日本から欧州へ行く時よりも、向こうから帰って来る時の方がひどかった。皆そうらしい。なかなか慣れなくて、一週間くらいは辛かった。

 エールフランスのパリ乗り換え便で成田到着、まずは空港のトイレで尻もちをつきそうになり(日本は海外に比べて便座が低いのだ)横浜までリムジンで、それから我が家へと向かう。

 道中、ああ、懐かしい日本の匂いがする。蒸し暑い湿気と、青々とした草の匂い。空気が全然違う。そして何もかもが小さい。街も、公園も。こんなに小さかったっけ?

 実家に着くと、庭で寝そべっていた愛犬ビビが、「あっ!もしかして!」という顔になり、ワンワンと吠え出して、グルグル回って喜んでくれた。次に、「一年間も、何してたの!」と怒って吠えていたようである。家の中は小さく、天井が低くてびっくりする。(ヨーロッパは天井が本当に高い)私はチビなのに、大女になったよう。でも、さすがは実家、私はすぐに馴染んで、両親に笑われた。道ゆく女の子たちは皆、お洒落で、私の服装はヤバイ。そんなことを、早速国際電話でユキに報告すると、ゲラゲラと笑われた。

 懐かしい、夢にまで見た日本に帰ってきて、私は安堵すると同時に、ブリュッセルを恋しく思う気持ちも芽生えていた。

 しかし、宿題も、本番も何もないこのフリーな夏休み。思い切り充電してやろうと、私はまず、身なりを整えるべく美容院へ向かい、同じく北京から帰国する彼氏を迎え撃つのである。

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