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2017年6月 6日 (火)

八十一 アムステルダムへ

 アムステルダムは、大変面白い街であった。

 ただしオランダ高速はトロい。トロすぎる。ドイツ高速に入ったとたん、あんなにも速度が変わるのか、というほど、オランダ人たちはのん気で安全運転であり、ドイツ人はせっかちである。(違うかもしれないけど。)二時間ほど走ると、ほどなくアムステルダムには到着した。

 道中、オランダは本当に海面よりも地面の方が低くてびっくりした。さすがは海抜ゼロメートルの国である。そして、とても美しい。ユニークで、洗練された街、というイメージを受けた。

 アムスの駅は、東京駅のモデルとなっている。だからそっくりである。街全体に活気が溢れつつ、運河はのどかに流れている。そして何というか、風変わりで、保守的ではなく、何事にも新しいことを受け入れるチャレンジ精神を持っている。キレイなお姉ちゃんがナイスバディでウインクしている飾り窓なんかもすごいし、人々はマリファナを普通の感覚で吸っている。可愛い風車やチューリップの絵葉書の隣に、男性器の象徴の絵葉書なんかが置いてあるのは、そのギャップに笑えるものがあった。陸続きの、色んな国を旅するようになって、だんだんその国々の特色がわかるようになってくるので、面白い。

 アンネ・フランクの家も観てきた。ここに、あの暗黒の時代、アンネたちがひっそりと隠れ、耐え忍んでいたのかと思うと、何とも言えない想いが込み上げてきた。入ってみればわかるが、大変暗い。広島の原爆ドームに行った時もそう思ったが、何というか、そこにはただならぬ雰囲気が漂っているのである。きっと、アウシュビッツなどに行ってもそう感じるのだろう。戦争とは、罪のない人々の命を残酷に奪い取る、許されざるものである。 

 さて、私たちは、この先もちょくちょくアムステルダムには出向くことになった。同じ大学の先輩がこの街に留学してきたので、よく会いに行ったし、よっちゃんのお兄さまがパイロットだったので、ヨーロッパフライトの際にはこの近辺にしばしば降り立ったからである。

 その日は日帰りで、サクッと戻って来た。オランダは、自転車の国。道は美しく整備され、市街から皆、チャリンコで通勤してきて、それを停め、市内を走るトラムに乗り換える。大変合理的な国で、完全に車社会ではなかった。それも、この土地が平坦で、坂道がない。と言う利点にあるだろう。本当に美しく整った街だった。

 そういえば昔、東北の彼氏も、ここからチャリンコでベルギーまでやって来たっけなあ。それでベルギー国境を越えたとたん、坂道多すぎるよー!なんてブーブー言ってたっけ。などと思いながら、日に日に私は、想い出に変わって行くのを感じると同時に、彼に対する友情の念が増して来る気持ちに気が付いていた。

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